『ファイト・クラブ(Fight Club)』1999年 デヴィッド・フィンチャー監督
サイコスリラーの傑作です。ヒッチコックが元祖ではないかと思われるサイコスリラー、またはサイコサスペンスですが、ハリウッドの映画はこのジャンルでも着実に進化していてファンの期待を裏切りません。
この『ファイト・クラブ』の4年後2003年には、ジェームズ・マンゴールド監督、ジョン・キューザック主演により『アイデンティティー』というさらに怖い作品も生まれています。
『ファイト・クラブ』主演のエドワード・ノートンと、『アイデンティティー』主演のジョン・キューザックは、そのキャラクターがダブって見えるところもありますね。
さて内容は、ネタバレになるといけないのであまり書かないでおくことにしますが、原作者は私たちに、明らかに質問を投げかけていますので、以下にまとめてみたいと思います。
・この世界で普通に暮らすことに対して、たまには疑問をもってみませんか?
・本当に自分の生き方をしていますか? そうでない場合、そうあるための努力は?
・あなたが囲まれている車や家具や家電、本当に必要ですか?
そしてもうひとつのテーマは、睡眠です。夢の世界と現実の世界。私たちは誰でもその二つの世界で生きているわけですが、時にはどっちが夢なのか、よくわからなくなることがあります。眠っているときの方が本当の自分で、目覚めているときは本当ではない。え?逆では? とも思いますが、さあどっちなんでしょうね?
また、神の存在ということも、隠しテーマかもしれません。誰にでもあるはずの神性というもの。つまり誰の中にも神が偏在しているということですね。もし可能であれば、その神との対話を果たしたいものですが、現実の、現実的な生活を送っていると、なかなか難しいというのが現実です。じゃあ神は現実ではないのか?
そのあたりのことについても、『ファイト・クラブ』は面白い示唆を与えてくれるでしょう。
2009/03/14
ファイト・クラブ
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